例会の報告

会長　代理　山田和弘（直前会長）

若き日の一途にとがって仕事を覚えていく時期や、あるいは「けもの道」のような新規の仕事や事業をしてきた方は、様々な障害や経済変動にぶつかりながらも、人との友情、情けある協力や助けによって、難題を乗り越えてこられて来たからこそ、今があるのだと思います。その経験から、歳とともに自分の人生に、悟りのようなものが出てくると思えるのです。ロータリーの目指す目的は、利己（自分・己の為）と利他（世の為・人の為）の調和であると。諏訪西RC会長エレクトが週報に書いておられます。世の為、人の為（利他）に生きて行くことの大切さ、大事さに目覚めて行くのだと思います。仏教では「因果応報」が考え方の基本ですが、世の為、人の為（利他）に生きるとは、実は自分自身の為でもあるのです。「積善の家に余慶（慶び事）あり、積不善の家に余殃(よおう)（災い・悲しみ事）あり」、「積徳の人に余慶あり」、「He profits most who serves the best」と言われるように、世の為、人の為に行動することは、自分の為でもあるのです。この事は「宇宙万物の真理」なのです。ですから、良い事・いい事を積み重ねて行きましょう。それはじわりと、自分や自分のまわりに戻ってきます。努力しているのに報われないときは、「運」を貯めていると思ってください。ロータリアン各々が少しずつ利己（自分の為）、利他（人の為）の調和に気づき、悟り、人間として成長して行かれることこそが、ロータリー本来の面白さであり、本質であり、目的であるのかなぁと日々思っているところです。さらに究極の目的は世界平和へと繋がって行くのかなぁと考えさせられる日々です。ただ、道徳（利他）なき経済（利己）は罪悪であり経済（利己）なき道徳（利他）は寝言である　二宮尊徳この調和（バランス）が大切なのです。微力ながら広島陵北ロータリーより、ロータリーのRLI（Rotary Leadership Institute）講習会に出席させて頂いているお陰で、ロータリーの理念を考えさせられる日々です。皆様も機会があれば、ぜひ受講して下さいね。講師が一方的にしゃべるのではなく、お互い皆で話し合い発信し、考える研修会です。以上、臨時会長代理の挨拶でした。ありがとうございました。