例会の報告

一般社団法人日本発達支援サッカー協会 代表理事杉岡英明

すごく落ち着きがない、忘れ物が多くて片付けが苦手すぎる、人の話を聞かないといつも言われる・・・それはひょっとしたら発達障がいかもしれません。文科省の調査では通常学級に在籍する児童・生徒の中で発達障害の特徴を示す子供は全体の8，8％（10年前は6，5％）という結果があり、1クラスに3人程度と言われています。毎日新聞の調査（Ｈ31 .3.26日付）では、発達障がいの診断を受けた862人のうち、うつ病と診断された人は45.5%、学校でいじめられた経験がある人は71.8%、半年以上の引きこもりは27.4%、年間30日以上の不登校は23.2%で、これはもう何とかしなければならない社会的課題です。

その課題に対して、一般社団法人日本発達支援サッカー協会は発達障がいを持つ子供たちが将来自立して生活できるための支援をしていますが、その支援に“さっかぁりょういく”というサッカーを取り入れた独自のノウハウを提供し、成果を上げています。

【協会の取り組み】

• 特性に合わせたプログラム・ルール、チームづくり、大会の開催・運営

・発達支援サッカー大会ジーニアス杯　2023年4月に第4回を開催

• サッカーを通じて社会参加のサポートとともに生きがいを支える居場所の創造

・さっかぁりょういくを取り入れたサッカー教室「ＳＫＣアカデミー」広島市、東広島市、呉市で開催　現在は60名在籍、入会待ち多数

・放課後等デイサービス事業所での認定コーチ派遣　広島市、東広島市15事業所

• サポート環境を充実させる指導者の育成と保護者への支援

・認定コーチ育成・ライセンス制度

・認定講座（発達障がいの実践的対応学習講座）・講師育成

・保護者支援として心理師による定期的面談

【今後の予定】

・活動内容の理解と周知を広げたい。

・新サッカースタジアムのセンサリールーム運営

・SKCアカデミーを広島以外でも（福山・今治・東京etc）

・企業様との連携による就労支援

・協会のホームコートの実現

◎日本発達支援サッカー協会は「サッカーで障がいを個性に！」を合言葉にスポーツ王国広島から始まった団体です。

広島のスポーツ界のみならず、経済・医療・福祉・教育など多方面の方々に一緒に育てていただきたいと思っています。ご協力のほどよろしくお願い致します。