例会の報告
Meeting report第1343回例会
2019年4月10日 No.1318号
会長時間
会長 髙野憲一郎
皆様こんにちは。一週間ぶりですがお変わりありませんか。本日お越しのお客様、ようこそお越し下さいました。最後までごゆっくりとお過ごし下さい。本日私は、東京出張のため欠席しております。ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願いします。
先週はクラブフォーラムでしたが、皆さんしっかりと意見を述べて頂いたでしょうか。私はクラブ戦略計画のテーブルで意見交換を行いましたが、今後就任依頼が予想されるガバナーやガバナー補佐への対応や、会員増強に向けて組織的な取り組みの在り方などで意見を述べました。次年度の事業内容を決める事はもちろん大事ですが、中、長期に渡る委員会の設定なども必要性を感じています。来年度は30周年の実行委員会なども作られると思いますが年度を超えての活動の充実を図っていきましょう。
さて、今月の月間テーマは「母子の健康月間」となっています。先週お配りしましたガバナー月信にて吉原ガバナーのコメントの中にもありましたが、毎年、5歳未満で命を落とす子供は世界で約590万人と言われています。その原因は栄養失調であったり、適切な医療を受けられない事などが挙げられています。
また、妊婦の死亡リスクは最貧国では7人に一人です。北欧での妊婦の死亡リスクは3万人に一人です。地域によってこれだけの差が生じることは大きな問題であり早急な対策が必要と思われます。世界各国でのRCで補助金を活用して、これらの問題改善に取り組んでいますが、我々陵北RCも今後計画的に母子の健康について貢献できる活動を検討していきたいですね。
さて、本日の卓話は作家の穂高健一様にお願いしております。穂高様をお招きすることは、今年の例会運営委員会の大きな目標であったと思われます。まさに「念願かなって」でしょうか。歴史を中心とした様々な小説や独特の世界観などお話しに興味はつきませんが、本日は短い時間ではありますが、穂高様どうぞ宜しくお願いします。
これで本日の会長時間を終わります。ありがとうございました。
来賓卓話
歴史から消された、幕末広島藩の活躍
穂高健一様
今年は改元の年で、「平成」から「令和」に変わります。近現代で、最も改元が多かったのは幕末です。天保からはじまり、弘化、嘉平、安政、文久、元治、そして慶応です。37年間に7回も変わっています。いかに幕末が動乱時代だったか。
最近は幕末史の見直しがはじまり、薩長史観の尊王攘夷から、広島藩の頼山陽の「日本外史」が下地になった「皇国(こうこく)倒幕論(とうばくろん)」に変わってきています。長州は表立っても倒幕に役立つ藩ではなかったのです。
第2次長州戦争で、広島藩領の大竹から廿日市までが大被害を受けました。かたや欧米列強が日本を狙っているし、民は塗炭(とたん)の苦しみに陥った。国家的な危機感から、広島藩・浅野家はもうこんな徳川幕府に政権を任せられないと、藩論を統一し、尊王倒幕論で、大政(たいせい)奉還(ほうかん)運動に突っ走ります。
慶応3年の正月4日、広島藩が徳川家に大政奉還の建白書を提出しました。
しかし、無視されました。そこで、薩摩にも狙いをつけたのです。
当時、広島藩は御手洗交易で薩摩藩と経済で強くむすばれていました。広島藩からは米や鉄製大鍋を薩摩に売る。鹿児島ではその鍋を溶かして贋金の天保通宝、メッキの二分金をつくる。薩芸はたがいに表と裏の経済でつながっていたので、双方は大政奉還の倒幕で合意しました。
慶応3年8月に薩芸は土佐を加えた。さらに、朝敵だった長州も秘かに巻き込んだ。ところが後藤象二郎が同年10月に約束を破り、大政奉還の建白を無断で出し、3藩の足並みが乱れた。浅野家「芸藩(げいはん)志(し)」には、後藤に大政奉還を横奪されたと記す。仕切り直しで、薩長芸軍事同盟が結ばれました。
大政奉還とは、徳川家が政権をいちど天皇に返し、新政権として、士農工商の枠を超えた優秀な人材を政事に登用させる。まさに立憲民主主義です。慶喜将軍が徳川家の人材も登用されるならば、と応じて大政奉還が成立したのです。
天皇家には収入が3万石しかない。軍隊がいない。そこで、薩長芸土の四藩が御手洗に集まり、新政府の綱領(こうりょう)(政策)と、軍隊を挙兵する密議が行われました。
土佐の山内容堂は挙兵に反対なので、薩長芸の3藩が最新兵器をもって進発(挙兵)を成功させます。12月9日の小御所会議で、明治新政府が樹立し、長州の朝敵がはじめて解かれ、ここで西宮、尾道に待機する長州藩が京都に入ることができたのです。
しかし、西郷隆盛がひそかに「島津幕府」を狙っていました。政治転覆工作から、江戸と長崎で悪質な騒擾をおこし、德川家を刺激しました。それで鳥羽伏見の戦いが起きたのです。西郷の狙いは決して民主政権をめざすものではなかったのです。
広島藩・執政の辻将曹は民主主義、平和主義者であり、伏見街道では一発の銃弾を撃たせず、それで新政府の主力から外されてきます。戊辰戦争の戦火が拡大し、神機隊が自費で出陣し、かれらは強烈な最新の精鋭軍隊であり、相馬・仙台を陥落させます。しかし、広島外しの明治政府の流れはかわりませんでした。
広島藩が目指した立憲君主主義はならず、薩長土の下級武士たちによる門閥の軍事政権になったのです。それが太平洋戦争まで続きました。
ニコニコBOX
SMILE BOX
- 広島北RC 山坂哲郎様
- 信原会長にお会い出来ると思って例会に来ましたが、欠席でお会い出来なかったので、とても残念です。
- 髙野憲一郎会員 村上知史会員
- 穂高健一様 本日は大変お忙しいところ卓話をありがとうございます。
- 堀江正憲会員
- 次週4月17日の卓話は高齢者の栄養と運動①フレイル②サルコペニアについてお話をさせていただきます。
- 伊藤弘幸会員
- 先日の楽打会で優勝しました。楽打会のメンバーの皆さまありがとうございます。また、一緒にプレーさせていただいた村上さん、星月さんありがとうございました。
- 榎木亮次会員
- 7日日曜日に第3回楽打会を広島カンツリークラブ西条コースで開催しました。晴れ男の皆さんのおかげで絶好のゴルフ日和の中で楽しみました。その中で、最近メキメキ上達中の伊藤さんが優勝されました。今年も楽打会ゴルフを楽しみましょう。
- 髙橋竜也会員
- 本日は今田さんと私の誕生日です。皆さん盛大なお祝いをお願いします。
- 渡部邦昭会員
- 4月8日に安佐南区選挙管理委員長として、当選した議員さんに当選証書を手渡する場面がテレビのニュースで方炎されたようで、恥ずかしながら失礼しました。今後とも選挙に関心をもっていただくようお願いします。
- 石川貴与和会員
- 4月8日広島駅での全国一斉未成年者飲酒防止キャンペーンにてTSSの取材を受けました。テレビ放映された様です。
- 龍山永明会員
- 久しぶり例会に出れました。
- 当日計
- 17,000円
- 累計
- 959,808円
4月17日のプログラム
堀江正憲会員
4月24日のプログラム
広島県健康福祉局 子供未来応援部長 新宅 郁子様
出席報告
(例会運営委員会)
4月10日出席者
- 会員総数53名
- 出席会員39名
- 欠席会員13名
- ご来賓1名
- ご来客3名
- ゲスト0名
来客者紹介
(親睦家族委員会)
4月10日出席者
- 広島北RC2名
- 広島東RC1名
幹事報告(村上 知史)
・新会員候補者通知文を配布しております。個人情報となりますので、お取り扱いにご注意ください。
・本日の卓話資料を配付しております。また、18時より「いしがき」において穂高健一さんを囲む会を開催いたします。出席予定の方はお時間のお間違えのないようご注意下さい。