例会の報告

会長　代理　井上進　副会長

皆さん こんにちは。00ロータリークラブの00会員、ようこそいらっしゃいましだ。どうぞ最後まで、ごゆっくりお過ごしください。本日は、広島安佐ロータリークラブさんとの合同例会にも関わらす、東京で業界の会議があり、先週に続き欠席することをお許し下さい。前回の会長時間で「新嘗祭」のことを少し触れさせていただきましたが、この前日には、宮中で鎮魂祭が行われ、霊力を強化する役割があるとされる「神楽」が奉納されたそうです。「神楽」は、日本を代表する神事芸能で、神閃の来臨や神託を願って、歌や舞をともなった儀式を行うものです。日本神話の「古事記」や「日本書紀」の「岩戸隠れの段」という神話からきているそうで、「素箋嗚尊（すさのおのみこと）」の乱暴に心を痛めた「天照大神（あまてらすおおみかみ）」が天岩戸（あまのいわと）に隠れてしまわれた話で、天細女命（あめのうづめのみこと）が天照大神を誘い出すための舞が「神楽」とされており、宮中で行われる「御神楽（みかぐら）」と、各地の神社や民間で受け継がれている「里神楽（さとかくら）」に大きく分けられます。そして「里神楽」には、神に仕える女性である巫女（みこ）が舞う「巫女神楽」、さまさまな採物を持って舞う採物舞と神話などを題材にして演劇的な舞などで構成される「採物神楽（とりものかくら）」、湯で払い清める湯立ての神事が取り込まれた「湯立神楽（ゆたてかくら）」、獅子頭をご神体として演劇的な舞を舞う「獅子神楽（ししかくら）」なとに分けられているそうです。その中で中国地方でも多くの神楽が伝承されており、島根県の「出雲神楽」や「石見神楽」、広島贖の「芸北神楽」、岡山県の「備中神楽」がなとが有名です。「広島神楽」は石見地方の神楽を源流とし、出雲神楽や九州の神楽なとが融合して発展したもので、古くは神様に五穀豊穣や厄災を払うよう祈る神事として行われていましたが、石見神楽が比較的ゆったりとした舞であるのに対し、テンポが速くリズミカルなお囃子に合わせてダイナミックに舞われる神楽になっています。また、最近は「神楽女子」が登場するほと人気の高い郷土芸能となっており、衣装代も以前は2千万円くらいと聞いていましたが、今ではもっと高くなっていると思います。広島県は全国有数の神楽どころとされ、300近い神楽団が活動しているそうです。その演目は、「じんりん」とか「ハ岐大蛇」、「土蜘蛛」なと、日本神話や民話を題材にした演目が多く、また能楽との共通点も多いように感じられます。能楽については、またの機会にご紹介させていただきたいと思います。以上、本日の会長時間とさせていただきます。