例会の報告

国際ロータリー第2710地区　ガバナー　石川良興様

皆さん、こんにちは。日頃、奉仕活動に尽力して頂き、感謝申し上げます。

広島陵北ロータリークラブのチャーターメンバーである大旗会員と知り合った後に、ロータリーに入会した経緯があるので、その大旗会員を前にロータリーについて卓話することが、お恥ずかしく感じております。

コロナが蔓延してきていますが、コロナを必要以上に恐れないで下さい。政府の方針に従って経済活動をしていきましょう。行動制限していないのに、自粛することは止めましょう。

ロータリーは変わってきています。改革に遅れないようにイマジンしましょう。ロータリーの会員減少を抑えるためには、組織的な改革が必要であり、今年は日本でもパイロット地区の指定など、試験的な改革が遂行されます。変革に対して抵抗があるとも思いますが，恐れずに前へ進みましょう。

ただ，このように組織的な改革を行うとしても、ロータリーの中核は変わりません。親睦、高潔性、多様性、奉仕、リーダーシップ、これがロータリーの中核であり、決して忘れてはならないものです。この点、今年度はイマジンロータリーと言うRI会長テーマのもと、年次目標として、４つの優先事項が発表されています。イマジンロータリーのテーマロゴは、オーストラリアの先住民のアートであり、ロゴの３色はDEI（ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン）を表現しています。Ｄのダイバーシティは，あらゆる背景を持つ人や幅広い文化を歓迎する多様性を，Ｅのエクイティは公平さと機会の均等を，Ｉのインクルージョンは他者を思いやり受け入れる柔軟で謙虚な心を意味します。このＤＥＩを検討し，各クラブの事情に応じて意識を改革し，改善すべき事項は実行していきましょう。そうして，会員一人一人が心地の良いクラブを目指していきましょう。

私は，ガバナー信条及び２７１０地区重点方針として，「人生１００年次代に向けて，健康寿命を延ばそう」を掲げました。運営方針として，禁煙、食育、運動、予防接種等により健康寿命を延ばし、ロータリーアンとして奉仕活動を行い，奉仕活動のために必要な財団支援を行って社会に貢献し、会員の成長と会員相互の親睦をはぐくみ、ロータリーの公共イメージを高め、それにより会員増強を図りましょう。ロータリアンは，社会的に地位や財産がある方々であり，ノーブレス・オブリージュ，社会に奉仕する責務があります。奉仕活動を通じて，自らが成長することができ，また他者との親睦が生まれます。この社会奉仕活動には，是非，地区補助金・グローバル補助金を有効に活用して欲しいと思っております。日本支部からは，環境，公共イメージ，ポリオが奉仕活動として言われています。環境についていえば，２７１０地区は美しい瀬戸内海に面しておりますが，マイクロプラスチック問題があります。瀬戸内海は内海であるのだから，そこに漂うプラスチックは，外国由来のものではなく，県民が流したものです。プラスチックの廃棄防止やリサイクルの啓蒙活動等に，地区補助金を利用して頂きたい。公共イメージについていえば，ロータリーは伝統的に隠匿の美が言われてきましたが，社会に知って貰わなければ，ロータリーの認知度や良いイメージは上がりません。隠匿の美だけでは足らない。マスコミやＩＴを利活用して，ロータリーを知って貰う活動をして下さい。ポリオにも関連しますが，先日行った，広島東洋カープの試合に併せてマツダスタジアム一帯でポリオ根絶の募金活動は，沢山の方にロータリーのことを知って貰うことができ，とても有意義でした。一方，ロータリーが有効な奉仕活動を行うためには，会員増強が必要です。ロータリーの退会理由のうち，コロナ禍による経済的理由は２割ほどに過ぎず，多くはロータリーに所属する意義を見出せないから退会するようです。この点，奉仕活動を熱心にするクラブは退会者が少ないです。入会間もない会員にも，ロータリーの友や卓話で発表してもらう，委員長など責任あるポジションについてもらう等して，活発に活動して欲しいと思います。

ロータリーが世界や社会で奉仕活動をするためには，財団支援が必要です。この点，アジア諸国から，日本はなんで駄目になったのかと言われます。ロータリアンの数が少ない，寄付額が少ない。寄付額についていえば，韓国には遠く及ばず，台湾にも負けているような状況です。是非，寄付目標金額を達成して欲しい。また，米山奨学生を引き受けて欲しいと思っております。

以上のほか，マイロータリーへの登録をお願いします。１００％の登録を目指しましょう。また，先日開催されたヒューストンでの国際大会に参加してきました。私は，２５７０地区のガバナーナイトにも押しかけ，大変有意義な交流ができました。次回，メルボルンで行われる国際大会には，皆さん，是非参加してください。

この一年が，皆さんにとって素晴らしい年になることを願っております。

ご静聴ありがとうございました。