例会の報告
Meeting report第1278回例会
2017年11月8日 No.1248号
会長時間
会長 古谷 幸一
皆様こんにちは。一週間のご無沙汰です。お客様にはようこそお越し頂き感謝申し上げます。どうぞお時間の許す限りごゆっくりお過ごしください。さて、昨日は24節季の一つ、立冬でした。いよいよ本格的な冬の到来です。朝夕の寒さが一段と身にしみる日々が続きますが日常生活の準備は進んでいますか!例えばインフルエンザの予防接種は、お済みですか!今や大切な季節の準備の 一つだと思います。忘れずに接種しましょう。人は死ぬまでが健康管理との日々戦いです。何をするにも身体・健康が不可欠です。基本が出来ていてはじめて色々な事にチャレンジ出来ます。つまりは元気の源です。気持ちだけでは何も成し遂げられません。ご自愛ください。また、先週は本日入会式をさせて頂きました、村竹さんを迎えロータリー情報を開催させて頂きました。今後は一度に出来ました多くの友人と親睦を強め、深めて頂き、奉仕活動を実践して頂きたいと思います。更に、先週の卓話では、吉田会員のヴェトナム人社員のビーさんに母国ヴェトナムの紹介をして頂きました。日本への技術実習生派遣の国として今一番人気です。一度は訪問すべき国だと思います。タイと同じ東南アジアの国ですが、ベトナム戦争を経験して、ようやく近代国家に近づきつつ有ります。国民の平均年齢が40歳前後と日本と違ってこれからの伸び代が大きな国です。若い分、本当に良い意味で貪欲です。是非、一度は行って見るのがお勧めです。11月は、『ロータリー財団月間』です。2016~2017年度に100周年を祝った『ロータリー財団』は、1917年度の「世界で良い事をする為の基金を作ると言う」提言に基づき設立され、1928年にロータリー財団と正式に命名されました。今年度、第2710地区ではボリビアでの水頭症治療支援に係るグローバル補助金として東広島21ロータリークラブを主担当にして地区内20クラブが参加した地区合同プロジェクトがロータリー財団の承認を受けました。今後のモデルケースの参考になるようなものです。各クラブの活性化と公共イメージ向上に繋がる事を期待しています。最後に本日の卓話は、小川会員よりご紹介を頂きました、広島本通 商店街振興組合 副理事長の高田 諭 様のお話です。表題は『広島本通とカープ、黒田プレートの誕生について』です。どうぞ、ご静聴ください。これで会長挨拶とさせて頂きます。有難うございました。
来 賓 卓 話
広島本通とカープ・黒田プレートの誕生について
髙田 諭 様
広島本通商店街振興組合 副理事長
過分なるご紹介をいただきました。ありがとうございます。本日、このような場でお話しをさせていただくという貴重な機会をいただき感謝申し上げます。自己紹介:広島本通商店街振興組合 副理事長(有)たかた屋 代表取締役 (創業107年:婦人服小売業・不動産賃貸業)まずは簡単に本通商店街について紹介させていただきます。
正式名称:広島本通商店街振興組合 理事長:小川嘉彦
組合員数:正会員141・賛助会員・23(計164)
広島本通商店街は、広島市の中心部に位置しており、中四国地方を代表する超広域型商店街として、広島県内はもとより、山口県、島根県、愛媛県などからも多く来街していただいており、週末や祝祭日などは約10万人もの人出でにぎわっています。 東側は広島パルコ・スターバックス前~西側は木定楽器店までの東西577m、道幅は11m~9mの直線型の街区を形成しており、小売業やサービス業をはじめとする180店舗余りからなる商店街で、周辺には市内電車・バス・アストラムラインなどの公共交通機関が集中し、隣接する百貨店、量販店などと共存しながら発展を遂げてきています。広島の皆さまには一般的に「本通」という呼称で親しまれています。 隣接する商店街には金座街商店街や中の棚商店街、並木通り商店街などがあり、それぞれ独立した別の商店街なのですが、一般の方々にはその区別がついてない方も多く、一帯を「本通」として認識されていることもあるようです。分かりやすく言えば、白いドーム型のアーケードがあって、御影石のカラー舗装がある範囲が本通商店街です。各商店街との境界は路面を見ていただければハッキリとしています。 現在本通には約180余りの店舗があります。
*明治以前に創業した店は、1615年(元和元年:402年前)創業の「赤松薬局」を筆頭に、1763年(254年前)創業の「てんぐ」、1865年(152年前)創業の「渡部陶苑」などがあります。
*明治時代に創業した商店は44店舗:(現在15店舗) 明治4年(1871年)「久乃せ履物店」、6年「下村時計店」、10年「永井紙店」、25年「長崎屋」、26年「べっぴん店」、31年「熊平商店」、43年「たかたや」
*大正時代に創業した商店は39店舗:(現在9店舗) 大正2年(1913年)「田中メガネ」、3年「ゑりべん」、14年「金正堂」
*昭和の終戦までに創業した商店26店舗:(現在8店舗)
明治~大正~昭和初期に創業した109店舗のうち、現在も営業を続けているのは約3割弱に当たる32店舗です。これらの店舗が老舗と呼ばれる店ではないでしょうか。そのうち創業から100年を超えているのは約半分の17店舗です。 昭和40年4月、広島市内の町名・町界の変更が行われて、それまでは商店街の通称として使用されてきた「本通」が正式の町名となりました。「本通」という住所はあっても、丁目はございません。我々の中では、通称で本通1丁目から本通5丁目という呼び方をしておりますが、全て昔の町名の町割に基づいた区分けで、本通商店街の組合や町内会活動をしており、現在でも昔からの名残が残っております。 本通商店街のアーケード内の9か所に、昔の町名を記した、赤い御影石の銘盤を埋め込んでおりますので、江戸時代から400年にわたる「本通」の歴史の一端を感じて頂ければと思います。
今年の6月15日、黒田投手のメモリアルプレートの記念碑除幕式を本通商店街アーケード内で行いました。「黒田投手のメモリアルプレート」をご存知でしょうか?黒田博樹投手が、マツダスタジアムでの現役最後の登板となった昨年のクライマックスシリーズ第3戦、10月14日の横浜DeNAとの試合で実際に使用したピッチャープレートで、11月5日の優勝パレードの後、優勝報告会での引退セレモニーで球場のマウンドに最後の別れを告げた時にも埋まっていたプレートです。 この記念碑(石碑)は世界一赤いといわれるインド産の御影石で、幅が90cm×高さ135cm×奥行55cmで重さが約1.5tあります。
<設置の経緯> なぜ本通にプレートが…
カープが念願の初優勝を果たした1975年(昭和50年)、優勝を決める2か月前の8月、本通祭りと称したカープのⅤ1を祈願するイベント「仮想優勝パレード」を本通商店街で行っています。
そして10月15日に念願の初優勝。優勝決定から3日後の10月18日、この時に初めて優勝を祝う「ちょうちん行列」をし、本通は「カープバンザ~イ!」という人のうねりで埋め尽くされました。その後、1979年(昭和54年)に4年ぶり2度目のリーグ優勝、初優勝の時以来の「ちょうちん行列」が開催されました。先着3千名に提灯が配られて優勝を祝う人々が本通を練り歩きましたが、その群衆は徐々に増え続けて、最終的には2万人にまで膨れ上がったそうです。その年カープは初の日本一にも輝きました。その後の黄金時代を経て低迷期を迎える中で、15年近く本通商店街とカープ球団が連携しての目立ったイベントなどはほとんど行われなくなっていました。
今から23年前の1994年(平成6年)プロ野球の球界再編問題がおこりました。当時の近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブが、合併を前提に話し合うと発表したことを始まりとして議論されたプロ野球の業界再編問題です。これを機に、当時経営難に陥っているパ・リーグ各球団が人気のあるセ・リーグ球団からの救済を求めたことに加え、巨人の渡邉恒雄オーナーを始めとした一部球団オーナーが球団数を大幅に削減しようと考えていたことにより、8~10球団の1リーグ制への流れが急速に進んでいったことも明らかになった。その他「巨人がパ・リーグに移籍する」とか「ロッテとダイエーの合併」などの話もありました。 オリックスと近鉄との合併は周囲をほとんど無視する形で一方的に決定され、野球ファンの反発はもちろん、選手会は「2リーグ12球団維持」を求め、翌年からの新規球団参入を求め2日間にわたって日本プロ野球史上初のストライキを決行しました。結果、新規参入チームとして東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生し、もう一つ、福岡ダイエーホークスのソフトバンクへの売却という事で現在に至っています。 ちなみに新規参入球団に手を挙げたのは楽天とライブドア。仙台ライブドアフェニックスというチーム名だったそうです。
*当時私は本通で販促担当の理事をつとめていました。
*球界再編、セ・リーグで無くなる球団は「カープ」じゃないか…世論のうわさ。
*「札仙広福」 札幌:ファイターズ、福岡:ホークス、仙台にも球団誕生。一番古く、先輩格の広島が盛り上がらず悔しい、まちぐるみで応援しよう!
*当時は2年連続100万人を割る観客動員→2017年約218万人
*悔しい、球場に一番近い商店街、V1V2以来、
*2004年の秋、カープ球団にロゴの無償使用の許可を申し入れました。
*1か月近く経ってのちに松田オーナーに直談判。快諾。
*地域を担当する窓口、のちに地域担当部という部署ができる。
*翌年開幕から本通アーケード内にカープロゴを使用した応援懸垂幕で装飾
*1日平均7~8万人もの方の目に触れる、広島市民はもちろん観光客にもカープの地元をアピール。「買い物だけでなく、広島のまちを盛り上げる役割」がある
*スポンサードゲーム実施、商店街で年間指定席を購入、お客様を毎月球場に招待
*勝った翌日セール。チームの強化資金を寄付…
*新球場の建て替え問題で議論、現在地か貨物ヤード跡地…
*内部では反対意見もあったが、マツダスタジアム完成後も「カープ応援キャンペーン」を継続、今年で丸13年が経過。
*今でこそ広島中にカープロゴが溢れていますが、先駆けは本通
そして昨年、25年ぶりのリーグ優勝を果たしました。 本通の情報誌「本通マガジン:ウー」のカープ特集号を製作。11月4日対談。
「コンコースは沢山の人が行き交う本通商店街をイメージしたもの」
「マツダスタジアムのコンコースの幅は約12m、本通商店街の幅とほぼ同じで、夜間にこっそり職員さんが実
際に測った。」
「建設費用の削減などの議論があったが、このコンコースの幅だけは譲らなかった」
「本通と同じように、コンコースを1周すれば誰か知り合いに会える」
「苦しい時に手を差し伸べてくれた、感謝しとるんよ…いつか恩返しを」
「今もピッチャーマウンドに埋まっとるプレートを本通さんに差し上げる…」
「黒田は一塁側を踏んで投げる、プレートを右足で押し込む様に投げる」
ピッチャープレートの寄贈を受け、そこからが大変… 本通商店街の通りは広島市の道路(市道)になります。基本的には人口の構造物の設置はもちろん、許可なく路上に物を置くこともできません。(カラー舗装とアーケードは本通の所有物なので維持管理は本通がすべて行っています。) 今回の黒田プレートの設置に関しては、道路使用の許可を出す広島県警と道路占有の許可を出す広島市の両方の同意なくしては実現できません。構造物の設置は無理だという前提がある為、移動式にして展示する、空きスペースを借りて展示するといったもの等、いくつかの案があがりました。しかし、いつでも誰でも見ることができる様にするには、ピッチャープレートを路面に埋め込むという形しかないという結論に達しました。前例がないことを実現するのは非常に難しいというのは百も承知の上でのチャレンジです。予想通り、広島県警・広島市共に難色を示し、何度も何度も協議を重ねました。 3月18日マツダスタジアムで贈呈式 手形も。(まだ地面埋込案) 本通商店街に「黒田投手のメモリアルプレート」を設置する理由、松田オーナーの思い、それぞれを精一杯伝えていくなかで、徐々に理解していただく事ができました。 マツダスタジアム~中心部、人が歩いて回遊する街にしたい。球場周辺だけでなく、中心部と一体的に人が行き来することが広島の発展に繋がる。
その後、市・警察が他府県での事例を調べてくださり、今回の事例と照らし合わせ、決して実現可能性がゼロではないと…どうしたら実現できるかという方向で話が進んで行くようになりました。道路に埋め込むのであれば場所限定で許可できる、石碑という形でも設置できるかもしれない。
*安全性の確保。歩行者専用道路ではなく車両も通行する。
*写真を撮影する。寝転ぶ、座る、人だかりができ通行の邪魔…。
設置費用の捻出。組合員、関係者中心に寄付を募ることに。 商店街活動の使命・何のために…多くの人に来てもらうのが第一。 全国の商店街がシャッター通りになる中、広島本通商店街は全国指折りの商店街。 本通が衰退しシャッター商店街になるという事は広島の街が廃るという事。気概。 まちのにぎわいを保つには新しい魅力が必要…わざわざ目指してくる場所(黒田プレート石碑)ができた。 毎日のように手形に手を当てて写真を撮る姿を見ます。老若男女。 是非お立ち寄りください、ご清聴ありがとうございました。
ニコニコBOX
SMILE BOX
- 古谷幸一 会員、瀬川長良 会員、村上知史 会員、 若林孝光 会員
- 広島本通商店街・振興組合 副理事長 高田諭様。本日は卓話をよろしくお願いします。
- 小川嘉彦 会員
- 高田副理事長。本通商店街の活動について卓話をよろしくお願いします。
- 古谷幸一 会員、瀬川長良 会員、村上知史 会員、 若林孝光 会員
- 村竹正樹君。ご入会おめでとうございます。
- 信原弘 会員
- 村竹君ご入会おめでとうございます。今後の活躍を期待してます。
- 山田和弘 会員
- 地区大会と日にちがかぶりましたが、10月29日(日)広島ベルカント男声合唱団第10回記念ホームコンサートが東区民センター大ホールにて開催されました。私はヘンデルの「アルチーナ」よりアーミオコールを歌わせていただき、まずまずの出来でした。無事に終わりホットしています。
- 当日計
- 38,000円
- 累計
- 790,000円
11月15日のプログラム
来 賓 卓 話
(株)近畿日本ツーリスト中国四国 中国四国メイトセンター
末田 敬子 樣
11月22日のプログラム
ロータリー財団について
「100周年記念シンポジウム」
出席報告
(例会運営委員会)
11月8日出席者
- 会員総数52名
- 出席会員39名
- 欠席会員13名
- ご来客2名
- ゲスト1名
来客者紹介
(親睦家族委員会)
11月8日出席者
- 広島RC1名
- 広島北RC1名
幹事報告(副幹事 村上知史)
・12月6日の年次総会のご案内を配布しております。ご出席下さいますようお願い致します。
・ クリスマス夜間例会のご案内を配布しております。出欠は同封の葉書にてお願い致します。
【と き】 12月20日(水) 18:30~
【ところ】 リーガロイヤルホテル広島33階「シャンボール」
・12月27日と1月3日の休会のご案内を配布しております。
・ 本日、17:30から三井ガーデンホテル広島「八雲」にて長期ビジョン特別委員会を開催いたします。関係会員の方はご出席ください。
・ 次週11月15日の例会前11:15よりロータリー財団と奉仕プロジェクトの合同委員会を開催いたします。係会員の方はご出席ください。
・ 本日の例会終了後に臨時理事役員会を開催いたしますので、理事・役員の方はご出席ください。
・ 定例理事役員会において、広島シンガポール協会日本語学研修奨学金10万円(2ヶ月分)を負担することを承認致しました。奨学金の贈呈式を11月15日(水)の例会にて行いますので、お知らせをいたします。