活動報告

Report on activities

2016/3/16 ホタル事業

私たちおじさんは約60年前にこの可部小学校を卒業しました。 おじさんたちが小学生の頃は、沢山のホタルが飛んでいましたが、工業用、農業用の薬や家庭の台所から流す、汚れた水で川が汚れカワニナやホタルが少なくなりました。 去年の6月頃生まれた卵から1か月後に孵化(ふか)し幼虫になり水の中に入ります。今日ビオトープに入れるホタルの幼虫は6齢です。6齢とは6回脱皮した幼虫です。夜行性(暗くなってからゴソゴソする)なので夜にエサのカワニナを食べます。ホタルの幼虫のエサはカワニナです。1匹の幼虫が食べるカワニナは蛹(さなぎ)になるまでに50~60匹食べます。この間に6回脱皮します。 エサになるカワニナは川の中では何を食べているでしょうか?(質間をする) (答え)「藻(も)、落ち葉、水に落ちて死んだ昆虫、ミミズ、小さい魚を食べます。」 川の掃除屋さんと言われています。 ビオトープではカワニナにキャベツを与えています。カワニナの大好物です。お好み屋さんの、下の町「晋」さんから頂いています。皆さんも家族の人とお好み焼きを食べに行ってください。 4月終わり頃から5月の初めの暖かい雨の降る夜に、光りながらビオトープの水の中から出て上の中に入り蛹(さなぎ)になります。約1か月、土の中にいます。5月の終わりから6月の初めに羽化(うか)しホタルとなり飛び回ります。ホタルになって飛び回るのは10日間ぐらいです。その間は水しか飲みません。交尾してメスは500個ぐらいの卵をビオトープのまわりの草やコケに産みメスもオスも死んでしまいます。1年の生涯(いのち)です。 ホタルや水生昆虫、メダカ、トンボなど少なくなった原因の一つに、河川改修(大雨や台風で川や堤防が壊れないようにコンクリートやブロツクで造る)で魚の住処や水草が無くなったことが考えられます。河川改修をしないと、大雨で堤防が崩れ大きな災害となります。ホタルが飛び交い、多くの魚が住む川もいいですね。おうちに帰って、家族と話し合ってみてください。