例会の報告

Meeting report

第1361回例会

2019年9月4日 No.1336号

会長時間

会長 瀬川 長良

皆様、こんにちは。本日は、株式会社ツーセルの「辻 紘一郎」様にお話をしていただきます。辻さま、よろしくお願いいたします。
 さて、早いもので9月に入りました。9月のテーマは「基本的教育と識字率向上月間」となっております。実は今まで、このテーマは現在の日本には当てはまらないだろうと思っていましたが、日本の17歳以下の子供が、6人~7人に1人の割合で貧困状態に陥っていると言う事を ご存知でしょうか?OECD加盟国35か国の中で7番目に貧困率が高いそうです。貧困の定義は大きく分けて「絶対的貧困」と「相対的貧困」とに分かれるそうです。絶対的貧困とは、人間として最低限の生存を維持することが困難な状態。難民キャンプとか、後進国の生活状況を映像でよく見ます。それに対して相対的貧困は、その国の文化水準、生活水準と比較して困窮した状態。具体的には、世帯の所得が、その国の等価可処分所得の中央値の半分に満たない状態の事とあります。厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査」によりますと、2人世帯では中央値が345万円、その半分の173万円、4人世帯の場合は中央値が488万円、その半分の244万円が相対的貧困線になるのだそうです。やはり母子家庭の貧困率は、親が仕事をしている場合でも58パーセントと、諸外国と比べ最も高い割合になっているようです。こうした相対的貧困は、災害や病気で家族を失う、離婚してひとり親になるが原因で、金銭的な理由で大学を断念する子供、家計を支えるため、毎日アルバイトをしている子供たちが、日本にも多くいます。ちなみにワースト貧困率 1位はイスラエル 2位トルコ 3位アメリカ 4位メキシコ 5位ラトビア 6位チリ 7位日本 8位エストニア 9位スペイン 10位ギリシャ 11位韓国・・イタリア・・ポルトガル・・最後の35位がデンマークとなっています。相対的貧困は、住居や衣服の状況からは、なかなか貧困を認知する事が難しいと言う事なので、我々が町中ですれ違っても気がつかないのでしょうか?こんな状況を思いますと、この日本で「基本的教育と識字率向上」が関係ないとは一概には言えなくなりました。うちのクラブも長きにわたり米山奨学生として外国人留学生の援助もしていますが、こうした日本人で「金銭的な理由で大学を断念」する子供さんがおられれば援助も考えてみてはどうでしょうか?会長時間を終わります。ありがとうございました。

ニコニコBOX

SMILE BOX

瀬川長良会員 石川貴与和会員 吉田尊禮会員 貞徳伸治会員 髙橋竜也会員
(株)ツーセル 代表取締役社長 辻紘一郎様、本日の卓話よろしくお願い致します。
吉田尊禮会員
ゴルフ同好会のコンペにて優勝してしまいました。一緒にまわっていただいたメンバーの方ありがとうございました。
当日計
31,000円
累計
205,000円